私の人生を変えた「彼」 みんなの保育日記*うらちゃんの巻

6年前までひだまりで保育士をしていました、うらと言います。 

今回、「ブログに書いて~♥」とのことで、

何を書こうかと思ったんですけど 

私の人生を変えた

「彼」

から学ばせてもらったことについて書きます。


(この記事と写真は同じ時代のものですが
記事にある「彼」とは関係ないモノを選んでいます)


私は やまこ(副園長)との出会いから

ひだまりの仲間入りさせてもらいました。 

「彼」と過ごすはじめの日。

園長である檀上は、

子育て・教職経験はあるけど、保育経験ゼロの私に、

「彼、自閉症じゃけえー」ってさらりと言って、

「あんまりその名前(障害名)を気にせんでいいけえ、

危ないと思ったら止めて。」

くらいのことしか言わず、

散歩に出かけることになりました。



 子どもの散歩って、

列になって離れないように…って思ってたら、

「彼」はいきなり長靴を脱ぎ始め、

座り込み、

で、

他の子達はどんどん前へ… 

行こうって言っても全く無視。 


なんなら長靴を投げ出す。 

歩きはじめたと思ったら、いきなり止まって動かない。

手を引っ張っても動かない。

しょうがない担いでみんなのところへ追いつく。

 みたいな散歩でした。 



 今なら全然わかるんですけど、

長靴にはおそらく砂か石が入ってた。 

突然止まったのは、

側溝から水が流れてのを、

見たり聞いたりしてたんです。 


「彼」はそれがみんなについていくことより、

気になった…ってことだったんです。


 当時はほんと「彼」と

どう向き合っていけばいいかわかりませんでした。

 うら「遅れるんですけどどうしたらいいですか?」 

やまこ「一緒についといて。困ったら呼んで。」

 うら「(心の中で)え⁉️」

みたいな… 

 でも、「彼」と一緒に過ごしていくうちに、

感覚が過敏だとか、

伝えたいことを言葉で伝えれないけど伝えるシグナルを出してるとか、

彼なりの苦手なことや思いがあって、

そういうのを

檀上ややまこが助言してくれてわかるようになったり、

共感できたりする中で

今まで自分の常識というか、

概念というかそんなものの狭さを少しづつ広げてくれた気がします。


 子どもは楽しかったらめちゃめちゃいい顔します。

できた!って思う瞬間の顔、

嬉しい顔、

共感できたって実感できる瞬間、

安心感…とか。 

「彼」のその顔を見るためにはどうしたらいいんだろう?

を考えることが

障がいを考えることなのかなぁ 

檀上が最初に言ったことってこういうことなんかなぁ…

と、考えるようになりました。 


 「彼」との思い出はいろいろあるのですが、

運動会のリレーの場面。 

なんで走るのかよくわからないまま始まり、

そもそも走らなかったり、

こうかな?と思って走ったら違ってたりで、

勝ったり負けたりしていた練習。 


「彼」と同じチームのアンカーのKは

負けて泣いても「彼」のことは責めませんでした。

負けて悔しいから泣きまくるけど… 


でも、そのKから伝わる

リレーに勝ちたい気持ち、

負けて悔しい気持ちをぶつけられて、

なんか頑張らんといけんものなのかなぁって、

彼なりに走ってました。


 吹雪く絵下山登山がんばりました。 

絵を描いたり、

リズムしたり、

ご飯食べたり、などなど…

生活の中で、

困ること頑張らんといけんこと、いっぱいあるけど、

それを仲間と先生っぽい大人たちと一緒に楽しんでたんじゃないかなぁと。


 ひだまりの生活そのものが

「彼」は楽しかったんじゃないかな。 

そこにいるどの子どもも楽しい、

幸せになるには?を考えれるようになれたのは

ひだまりのおかげであり、

「彼」と出会わなければそう考えられなかったかなと思います。

 ひだまりの仲間にいれてもらってありがとう。

(うら)



ひだまりでは、

一緒に育ち合う仲間を募集しています!

2021年冬、園舎の改築を行います。

こんな↓風な計画です。


約100万円ほどかかるこの改築に、

どうぞご協力をお願いいたします!

ひだまり保育園*安藝里山保育

広島市の東の端っこ 矢野 にある 認可外私立保育園です。 民家を利用して、 40人程度の小集団で暮らしています。

0コメント

  • 1000 / 1000