次世代…子と実

すっかりごぶさたしております

ひだまり保育園エンチョーダンジョーです。

今日お誕生日の人おめでとうございます。

ひだまりには、屋根より高い「びわの木」があります。

実生といって、鶏が落とした種から発芽したもので

実ができて、食べられるほどの大きさになったのは

ほんの数年前から。

ふだんは、びわエキスや　びわエッセンスなど

言ってみれば　お薬の木として活躍してくれている　びわ。

この季節は「おいしい実をくれる素敵な木」です。

写真でわかるかな、この橙色のが全部　びわの実なんです。

2本あるびわの木で合計何百となりました。

これは、給食やおやつのデザートにもなりますし

園児家庭さんに買っていただいたりもします。

毎年ざらんざらんと成ってくれるこの木なのですが

去年はほとんど出来ず。

そんなこと開園して20年初めてのことでびっくりしたのでした。

そして今年はその分までを　実らせてくれたのかなあ。

とにかく「鈴なり」という言葉がぴったり。

木は、人間の都合なんか関係なく

自分の体力と相談しながら

自然の気温、風、湿度、雨などで　必要なだけ実らせる。

鳥に運ばれて、きっと空の上からヒューポトンと落ちた種。

たまたま地面の中に埋もれることができて

根を生やし、茎を伸ばして

何十年もかけて　こうやって大きくなってきたびわ。

実はほとんどつかなかったし

ついても小さくて、おいしくなかったのに、

いつのまにか　見上げる大木になって

緑の葉も鮮やかに、おいしい実をつけるようになった。

ヒューポトンと落ちた種が、次の世代へ　自分の命をつないでいく。

こどもたちは、おいしいおいしいといって

おやつで出た種を　大事にリュックサックに入れて帰る。

家でお庭に埋めてみるのだ。

どこかで本当に、この木のこどもが育つかもしれないな。

毎年6月に　地域の中学校から職場体験に来てくれます。

小さな保育園なんだけど、毎年8人の中学生を受け入れます。

今日は私が1人で　地域の公立園さんにリズム表現あそびのピアノを弾きにいって

帰ってみたら、なぜか部屋の中が静か。

ざあざあ雨は降ってるのに…？？？？

お庭をのぞくと、そこには　日よけネットを雨よけにして

どろんこあそびに興じる姿が。

どろんこは、　からだの中の不要な静電気を取り除いてくれる。

ベタベタの感触は、触覚を育み、

でこぼこの地面は、平衡感覚を育む。

お鍋やフライパンでどろんこ料理をすれば、想像力が育まれる。

どろんこあそびは　最強なのだ。

今回は卒園生が来てくれた。

自分も3年間遊んだこの泥の山で団子をつくりながら

小さな後輩に声をかけてくれている。

楽しいどろんこあそびが　引き継がれていく。

次世代へ。

自分の楽しさ、おいしさ、強さ、がんばりを

つなげていく。

保育園はワンダーランド。

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