ひだまり保育園の思い出 みんなの保育日記*初代運営委員長の巻

 15年前くらいでしょうか。

妻の提案で、1才半の長女と3人で見学に行ったのが、

ひだまり保育園との出会いでした。


昼前に伺ったので、

試食体験も含め、給食をいただくことになったのですが、

最初の印象が正直「これ給食・・・?」でした。


ご飯は白米ではなく雑穀を混ぜたようなもの、

煮物に汁物と、

これが現代の保育園の給食なのか・・・と

衝撃を受けたのを今でも覚えています。


そして、おやつには「むすびとこんぶ」これにも驚きました。

娘が、ちゃんと食べてくれるのかな・・・?

と若干心配になりながらの入園でした。



入園してからは

毎朝の送り時に、

片手で娘を抱え、片手で荷物の準備をし、

泣きじゃくる娘を保育士

(当時の担任はやまこ先生だったと思います。)に、

はぎとられるような形で出勤していました。


「父さん、大丈夫よ!1ヶ月もすれば慣れるけん!」

と言われ続けて、3ヶ月くらい続いていたなか、

「本当に、いつまでぎゃあぎゃあ言うんかな・・・」

と思っていました。



こだわりの強い子だったので、

リズムの輪に入れず、ずっと見るだけのときもありました。

プールに入らず、日焼けだけして帰ってきたこともありました。


でも、保育士の皆さんは、

本当に焦らず、娘のペースで見守ってくださり、

卒園まで楽しく通えたのは、

入園当時の、

本当に子どもと向き合い、

本人のペースで関わっていただいたスタートがあったからだなと、

つくづく思います。 



その後、長男と次女もお世話になりました。


その子たちもそれぞれ、

高1、中1、小4に なり、

元気に学校に通っています。


長男の方は、入園当時、

いつも母親のほっぺを触らないと、お別れができないくらいの甘えんぼ。

次女は次女でこだわりが強いタイプで、

いろいろと課題はありましたが、

それぞれの良さを最大限認めてくれ、

卒園まで楽しく通わせていただきました。  



現代の子どもたちを見ていると、つくづく思うことがあります。

それは、


子どもの個性は本当に多種多様であることです。



教職についている人と話すことがありますが、

「今は、いろいろなタイプの子がいるから、

みんなを同じ方向に向かせて1つのクラスを作るのは難しい。

30人クラスでも、

一人一人と物語を作るように繋がっていないといけない。」

とおっしゃいます。


たしかに、今の子どもは、遊び方を知らなかったり、

相手の立場を想像することが苦手だったり、

承認欲求がすごく高かったりと、

それぞれ個性があります。


 そういった現代だからこそ、

ひだまりのような、

里山にとび出してのダイナミックな遊びや、

異年齢縦割りの生活、

障害の有無関係なく、

当たり前のように、自分とは違うタイプの子どもたち同士の関わりが

日々紡がれていく保育は、非常に貴重で、

子どもたち3人が経験できたのは、ラッキーだったなと思います。


  時々、子どもたちも思い出したかのように、

保育園時代を語るのですが、

1番印象に残る話が、「檀上って人間じゃないんだと思う。」でした。


それは、変な意味ではありません。

「なんで?」と聞くと、

「だって、天狗と交信できるし。(?)

散歩しよっても、どんな草花も知っとるし、

草でも食べられるもんは、食べたりもするんよ。

それに、どんな子どもも、檀上は仲良くなれるもん。」

でした。


▲クリスマス会で人間じゃなくなった笑エンチョーダンジョー)


人間じゃなかったら何なのか・・・と疑問は残りますが、

ひだまり保育園の保育自体が、

「並の人間では行えない、

人間業ではないことを日々実践していただいている。」

と捉えることで、今のところ落ち着かせています。 


 保育士の皆さんが、いつまでも元気で、

ひだまり保育園の園舎からは、

いつまでも多くの子どもたちの笑い声が聞こえ続けることを、切に願っています。 



本当にひだまりの初期から

ずっと保護者会長や様々な役割を担っていただいた父さん。


ひだまりは、

こどもたちに この時にしか渡せない

「こども時代」を贈るために

保護者さんたちと、職員と、

それから応援してくださるたくさんの大人が手をつないでつくっている

本当に奇跡のような場所なんだと痛感しています。

父さん、胸にしみる投稿をありがとうございました!


みなさんに応援していただいている

ひだまり保育園wakuwaku改築プロジェクト

今週末で完成の予定!

本日は 床貼り+漆喰塗りが行われています!

本当にありがとうございます!

資金応援まだまだ大喜びで受け付けております。

ひだまり保育園*安藝里山保育

広島市の東の端っこ 矢野 にある 認可外私立保育園です。 民家を利用して、 40人程度の小集団で暮らしています。

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