からだを信頼して一手を重ねる
ひだまり保育園のおおきな特色に
「からだへのアプローチをとても大切に考えている」ということがあります。
ご飯の最中にちょろちょろ動いてしまい、
例えば脚が椅子の上に上がってしまう子がいたら
「椅子の高さが合ってないんかもね。
膝が直角に曲がって、足裏がぴったり床につく?」ということを
まず第一に考えます。
そして次に
「腰はどう?前傾しすぎてない?」
「足裏はどう?縮んでしまってない?」って考えていきます。
手の使い方をみて、
背中の緊張具合を確かめたりもします。
多動傾向にあるとか、そんなことを考えるより
椅子の高さ・からだの使い方を考えるということです。
こどもの脚も
かたく縮んで、
触った時
あー酸素いってないなあ と
感じることがあります。
お昼寝でも夜でも なかなか寝付けない子のうち
かなりの割合で からだがキツくて寝られない 子がいると確信します。
写真のお子さんは からだの水はけコントロールの修行中。
水が多くなると 涙も出やすくなるし
何より本人がつらい 寝られない日が続きます。
脚の内側と裏側、足底に ゆっくりゆっくりアプローチして
仰向けで 膝を伸ばして90度まで上げられるくらい ほぐしてあげると、
ご覧のように
やった方だけ脚が伸びました。
このあと、
右脚もやって 肩甲骨まわりを弛めて だいたい30分。
ちなみに、30分後には 顔の浮腫もとれ 目が大きくなりました。
どうやら 前夜はお家でも
卒園生のお兄ちゃんに教えてもらって
脚裏のばしをしてから寝たようです。
兄ちゃんブラボー! さすがうちの卒園生!
環境適応にしんどさを抱える子には
睡眠に困難を抱えてる場合が多いですね。
発達障害の子について本などを読むと そう書いてあるのを見ます。
でも、
障害由来というより
からだの緊張が大きく影響しているんだろうなあと思うのです。
障害の有無を問題にする暇があったら
からだをみてあげてほしい。
障害があるから寝られなくて当然なんじゃなくて
障害があってもなくても
からだがキツけりゃ 眠れないのが当たり前なのです。
眠れなければ、いらいらするし
眠れなければ、集中力なくなってミスは増える。
当たり前のこと。
私たちは障害をなくすことはできなくても
からだにアプローチして、
ぐっすり眠れる助けをするのはできる。
このお子さんは、からだが硬くなっていて
なかなか眠れなくて困っています。
そこで今日はゆっくり時間をかけて
足の指の先から 股関節まで
ていねいに ていねいに 一手を重ねていきました。
右足(写真では左側)の指が
左足に比べて のびているのがわかりますか?
第2関節のところの 山が小さくなってるでしょ~
親指も伸びてるの わかります?
アプローチしたあとの 右足
アプローチするまえの 左足
足首の太さがこんなに変わります。
アプローチあとの 右足は見た目もやわらかい。
アプローチまえの 左足はキュッと締まって息が出来てない感じ。
指がのびていたり、
足裏の幅がかわっていたり
ふっくらしてきているのがわかりますか?
無理やりではない からだの力を信じる一手を重ねる。
からだは、生まれる前受精した瞬間から
命を終えるその時まで
ジブンの全てを伴走している 唯一無二の仲間。
その仲間を大切に愛おしみ、
その仲間の声をよく聞ける人に育ってほしい。
私もそうありたい。
からだの声をよく聞いて
本来の使い方をしていけば
からだは必ず答えてくれる。
いつだって、ジブンのベストを尽くさせてくれる。
こどもに、 自分のからだの力を信じる力を 手渡していく。
私は、そういう保育をしていきたいと思います。
今日のお昼ご飯は、
切り干し大根のサラダ~ちょっとガラムマサラの香りが効いてました♪
麻婆豆腐は、大豆ミートで、アレルギーのある子も一緒に食べましたよ。
今日の記事は、エンチョーダンジョーが書きました。
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