季節の仕事~スローライフは忙しい!

スローライフって言葉から

どんな毎日を想像しますか?

ゆったりとした、自然と深くつながった毎日??
使い捨てをせず、モノを大切にする感じ?

私の実感からいいますと

スローライフって「忙しいっていう意味!」です。

笑 笑


なんで、そう思うのか、

自然のものを仕込んでいる方々ならおわかりでせう。

その心は

「自然のものは、待ってくれないから」なのです。

来週は、発表会があるから とか

ちょっと私の体調が悪くて早く帰りたいから とか

○○ちゃんがお休みだから、みんなで揃ってやりたいから とか

そんなの関係ない!自然は待ってはくれません。

もともとスローライフっていのは、

スローフードから派生した言葉のようで

それは「ゆったりした」というより

「手間を惜しまず」という意味合いが強いように思います。

簡単にお金を出して消費していくだけでなく、

庭先の梅が実れば、落とさぬようにそっともいで

ジュースをつくったり、

梅干しにしたり

梅蜜を作ったりする。

時期を逃せば、

梅の実は枝の先で完熟していき 梅干しには適さなくなってしまう。

急げ急げと梅の実に毎年言われる。

そうやって手間を惜しまず、季節のモノと向き合うのが

スローライフ。


桜が終わったら

クサイチゴの季節。毎日イチゴを探す散歩を続ける。

クサイチゴの次は ナワシロイチゴ。

ナワシロイチゴも終わったら、

桑の実がおいでおいでとささやく。

次には枇杷の実。

枇杷の次には いちぢく。


秋風が吹き始めたら

大きな渋柿の木に

珠珊瑚のように橙色の実がわんさかなる。

そしたら脚立に登り、木に登り、

数時間かけて 落とさないように気をつけながらもいで

剥いて 干し柿をつくらねばならぬ!


お尻の皮を残して剥いたら、紐に通す!

木についたまま熟しすぎてたものは
皮を外してペーストにする

干し柿のために剥いた皮は

そのまま天日干しにして 柿ピールにして

散歩先でのおやつにする

柿が終わったら 銀杏の季節。

今年は銀杏のあくにやられて 顔を腫らしまくったけど

来年は二の轍は踏まない!

銀杏が終われば

大根やらを干すようなよね~と思う


今年はすごい数のかぼすをいただいたので

こどもたちと手絞りして ポン酢を作りました。


果汁には 羅臼昆布の赤羽という美味しい~~~~やつをいれて。

そこに有機大豆の醤油を合わせてつくるのです~♪

上↑これは、実験的に「麹で醤油を醸してから」作ってみたバージョン。

この他 たくあんを漬けたり、

味噌づくりしたり、いろいろまだまだある。


手間暇をかけて 食べるモノをつくるというのは

実は保育と深く深く共通する部分があるんですよね。

だから、やめられない。

いや、私(エンチョーダンジョー)は元々こういう手仕事が苦手。

どちらかというと やりたくない。

なのに、何故か今本当に毎月何かを作ってる。

人的配置がぎりぎりのひだまりだけど

こうやって 手間を掛けている姿をこどもらが見るのも大事なのかなと

思ったりする。

作るのはあんなに大変なのに

食べる時は一瞬ですもんね。


蛇口をひねれば水が出る。

お金を出せば たいていの食べものが買える。

それは便利だし、

そのことで助けられている人もいっぱいいっぱいいる。

だから、その環境を拒絶するのではなく

そんな環境の中でも、自分ができることを

自分の手に取り戻すということが出来たら

見えてくるモノもあるかも知れない。

スローライフで忙しい毎日のなかで

そんな風に思ったりするのです。


ひだまり保育園*安藝里山保育

広島市の東の端っこ 矢野 にある 認可外私立保育園です。 民家を利用して、 40人程度の小集団で暮らしています。

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