お別れの寄せ書き

こんにちは。もうすっかり秋の空ですね。

ひだまり保育園エンチョーダンジョーです。

今日は1年間パート職員として

こどもたちと いっぱい楽しいことを味わった

かよちゃん が、

転居と出産のため 退職する日でした。


ひだまりでは、

転園・退職する仲間に 寄せ書きをするのですが

こどもたちが何か描くのではなく

それぞれが指でスタンプして

それを花に見立てたり 葉っぱに見立てたりして

こんな 色紙をつくります。

保育園は、通過施設。

赤ちゃんで入園した子も

年長さんで転園してきた子も

どんなに仲良くなった保護者さんも

そして 文字通り苦楽を共にした職員も 

この「ひだまり」という「場」を

通過していく存在です。


私の自他境界が曖昧で

自分自身がしっかり持てていなかった時期は

職員が退職する度に

朝起き上がれなくなるほどのダメージをくらっていた私。


でもあるとき気がついたんです。

いや、私も。

この園は私の自宅敷地にあるけれど

私はエンチョーでもあるけれど

私が経営者でもあるけれど

私もまた 通過していく存在なんだって。


保育園というのは「場」です。

「広場」でもあり

「原っぱ」でもあり

「劇場」でもあり

「食堂」でもあり

「学舎」でもあり

「井戸端」でもあり

「工作所」でもあり

「田んぼ」でもあり

「畑」でもあり

「こどもを守る砦」でもあり

「たまり場」でもある。
たくさんの顔をもち

いろいろな役割を果たす「場」。


いろいろなことが起こっても

風は吹く。

空は高い。

そして お日さまは東の空から昇ってくる。


私の役割は この「場」を開けることなんだな~。

いろいろな人がやってきて

いろんな香りの風が吹くように。

この場を離れて よその土地で風を起こす人が

ふと 顔を見せてくれた時に

もっともっと 楽しい場になっているように。


そんなことを考えながら かよちゃんを見送ったのでした。

ひだまり保育園*安藝里山保育

広島市の東の端っこ 矢野 にある 認可外私立保育園です。 民家を利用して、 40人程度の小集団で暮らしています。

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